ハリウッド映画でよく観る、グリークライフって結局のところ何なの?

Legally Blonde Intro "Perfect Day"

Neighbors

22 Jump Street

 

この3つの映画に共通しているもの、それは、グリークライフが描かれているということ。

 

グリークライフは一応世界中にあるけれど、中心になっているのはアメリカ。

アメリカの大学=パーティーが盛ん、というのは、このグリークライフからきていると言っても過言じゃないと思います。

 

じゃあ結局のところグリークライフって何なの?ということを今回はお話しします。

 

起源と目的

もともとは、大学のエリートのみが入ることを許される秘密結社のような形で18世紀後半に創られた、とされています。わかりやすい例で言えば、フリーメイソンのような感じ。

それぞれのハウス(またはチャプター; 日本で言うサークルのようなもの)がギリシャ文字で構成された名前を持っていて、(わたしのハウスは、Alpha Chi Omega: ΑXΩ)また、各ハウスごとにシンボル、モットー、バッジ、秘密の儀式やしきたりやルールがあります。

f:id:yukakitajima:20140901025848j:plain

Alpha Chi Omegaのcrest

 

目的は時を経るごとに、また、それぞれのグループによって違いますが、現在基本的にはフィランソロピー(奉仕活動)とグループ内の親睦を深めることの2つを軸に動いています。たとえばわたしのハウスはDVで傷ついた、または傷ついている女性のケアという奉仕活動をしています。

 

フラタニティーとソロリティー

基本情報

そんなグリークライフ、基本的には男女で分かれています。

男性はフラタニティー、女性はソロリティーと呼ばれるものにそれぞれ入ります。ブラザー(フラタニティー)、シスター(ソロリティー)は同じハウスの人のことを指します。で、ブラザー、シスターで1つのお家(結構な豪邸)に住むのです。わたしのお家はこんな感じ。

f:id:yukakitajima:20140901025150j:plain

各フラタニティー・ソロリティーは全世界の大学にたくさん支部を持っています。そして支部ができた順番に、グリークアルファベットが割り振られます。キャンパス内を歩いている人たちがギリシャ文字の入った服を着ていたり小物を持っていたら、99.99%の確率でハウスに入っていますね。大学1つにつき1つのハウスというルールです。(つまり、2つのAXΩがDePauwに存在することはできない。)

例えば、わたしのソロリティーはAXΩで、全世界に137あるAXΩの中で1番最初に創られたチャプターなので、A (Alpha)チャプターと呼ばれます。わたしの去年のルームメイトはKKΓ(Kappa Kappa Gamma)と呼ばれるソロリティーの Ι(Iota)チャプターに入っています。

そしてそれらの支部全てで共通の秘密の儀式などがあるんですね。だから、パリで他の大学からのAXΩに会ったときは、秘密の儀式をシスター同士で行っていました。ちなみにAXΩの創設チャプターということで、全世界のAXΩからたくさんの人が毎年わたしのお家にツアーにくるんですね。何もないド田舎の数少ない観光名所になっています(笑)

 

入るために

フラタニティーやソロリティーに入るのは選抜制です。ラッシュと呼ばれるオーディション期間でそれぞれのハウスのメンバーと話し、その中で選ばれた人のみが入ることができます。

わたしの大学はそんなに厳しいオーディションではないですが、大学によれば、全体の10%しか入れない、なんていう狭き門のところもあります。評価基準もまちまちですが、一般的に言われているのは、人柄、成績、家柄、見た目、課外活動、あたりですかね。DePauwのAXΩでは見た目や家柄は評価対象外です。

 

パーティーとソーシャル

さてさて、みんなが気になっているだろう、パーティー!は、基本的にフラタニティーが開催します。これもまたハウスごとにカラーが出て凄く面白い。Thirsty ThursdayやFIJI Fireなど、毎週決まった曜日にある規模が少し小さめのパーティーから、大学公認の年中行事である大規模パーティー(ほんとうにイメージそのまま)までたくさんあります。人によって楽しみ方は様々です。

他にも、新メンバーお披露目会や、寄付金集めの一環のイベント、フォーマル(=プロム)大学公認のグリークハウス対抗行事など、年間を通してたっっっっくさんの行事があちらこちらであります。

 

f:id:yukakitajima:20140901032223j:plain

AXΩ主催のフィランソロピーイベント: 各ハウスの代表4人がハイヒールを履いてリレーをするというもの。体験談の紹介やハイヒールで走るという不快な経験を通してDVについての理解を深めるとともに、参加費を集めてシェルターに寄付するのが目的。

 

Alpha Chi Omega(AXΩ)での暮らし

ハウスに60人のシスターたちと住み始めて1週間が経ちました。まあみんな優しいこと優しいこと!初めてDePauwに来た時からずーっと日に日に増えていく素敵で憧れの先輩たちが実はほぼ全員がAXΩで、ラッシュのときも1番楽しくて感動して笑って泣いて、絶対にここの一員になりたいと思ったのが今年の2月。今は毎日たくさん刺激を受けています。

Alpha Chi Omega 2014 Recruitment Video


シスターたちの紹介ビデオ

 

活動やミーティングはたまに抱えきれなくなるほどあるし、同じハウスだからって(一般的なステレオタイプは少なからず当たってるしシスター全員に共通しているけれど)みんながみんな同じ性格じゃないのでコンフリクトもドラマもあるけど、その中で学びや発見がたくさんあります。

 

ハウスにはシェフ、メイド、スタッフ、ハウスマザーなどが一緒に住んでいて、みんなが家族みたいな雰囲気です。毎日疲れきって帰ってくるのが綺麗なお家で、美味しいごはんがいつも用意されていて、超気持ち良いソファーがあって、まだ起きていてリビングで勉強しているシスターがいて、朝早いときはシスターが起こしてくれて、、メリットはたくさんあって、それでいて大学の寮よりも住居費は安いのです。お得。(宣伝(笑))

 

わたしのチャプター(ハウスじゃなくてDePauw特有のチャプター)はいくつかのことで有名で:

1)アカデミックが強い(平均GPAがキャンパス内だんとつトップ)

2)課外活動をやっている(そして大体はリーダーシップポジション)人がとても多い

3)クラシカル("A girl should be two things: classy and fabulous" - Coco Chanel)

4)A-type

 という感じです。

 

よく、"YukaはまさにAXΩだよね!"と言われるのは、自分のなかでも少しずつ少しずつ誇りと自信になっています。だって歴代の先輩たちが築き上げてきてくれた素敵なイメージを他の人がわたしに持ってくれているということだもんね。

 

さらっと(これでも簡潔にしたつもり…)ハリウッド映画でよく観る、グリークライフって結局のところ何なの?というask.fmでいただいた質問に答えてみました。さらに質問がある方はこちらにコメントを残すなりask.fmで聞くなりしてください◎

 

今週末はなんだかんだでずっと勉強していたので(ああ、先のことを考えると気が重い…)少し休憩するためにこのエントリーを書きました。またこれから勉強に戻ります…。(1週間で30時間勉強すれば大丈夫、って言ったのはどこの誰なんだろう、全く。)

 

次は今学期の授業と課外活動についての紹介をします!