2019年4月の読書記録

こんにちは!

 

2019年4月はテイストの違うものを少しずつ読んだ月でした。

 

 

 

月初に読んだ原田マハさんの作品に満たされすぎてしまってそれ以外がどうでもよくなっちゃったくらい、本当に本当に良い小説だった…。

暗幕のゲルニカと相通じるところは少なからずあるし、主人公の視点というのはある一点では凄く似通っているとは感じるのだけれど、作品全体の雰囲気がちゃんと取り扱われているアート作品そのものなのが凄い。

ちゃんと、鬱蒼と茂った背の高い草木や、少し暑くむっとした空気、そのなかをゆるゆると通り抜ける風、土の匂いが、小説からする。暗幕のゲルニカのときとは大きく違う。

作者も一緒だし、テーマも似ている。文体が特別変わったわけでもない。だけど、どこか、違う雰囲気が醸し出されているのは一体どうやってるんだろう。

 

あと朝井リョウさんの作品を初めて読みました。妙にリアルな作品たちで、ぞわぞわしたなぁ。

『桐島、部活やめるってよ』と『何者』が社会現象を起こしたのは知っていて、そのときから気にはなっていたのだけど、すこし前に話題になったこの記事を読んだのと古本屋さんに並んでいたのをきっかけに手を伸ばしたのでした。

 

アイネクライネナハトムジークもよかったなぁ。やっぱり伊坂さんは短編集が面白い。

 

 

先月分はこちらから