留学に反対する親を説得するための4つのアドバイス

こんにちは!

プライベートでよく海外大進学を目指す高校生の相談にのっていて1番と言って良く聞く悩みは、「親が反対しているんです。」というものです。

 

安心してください。

なんだかんだ言って親は子どものしあわせを一番に願っているものなのです。

それを表現するのが苦手な親御さんもいます。
子どものためを思って、自分が歩むべきだったと思っている道を子どもに歩ませたがる人もいます。
それらは全て愛情から来ています。決してあなたのことが嫌いで反対しているわけではありません。

また、留学事情がよくわかっていない人のほうが圧倒的に多いです。よくわからない環境に自分の大事な子どもを放り込むわけにはなかなかいきません。

とにかく重要なことは、留学を認めてもらいたいのであれば、あなた自身にそれだけの覚悟と説得力が必要だということです。


ちなみにわたしの家庭事情としては、母親はほぼ賛成(海外、というよりは、ハワイの大学に進学してほしかったようです。)、父親は反対、でした。


父が反対していた理由は主に3つ。
1つめは、地元関西の国立トップ大学に行ってほしい、とわたしに願っていたこと。
2つめは、わたしに家を離れてほしくなかったということ。
3つめは、学費が高すぎる、ということ。


それぞれに対してきちんと説明をし、受験に向かって努力している姿を見せることで、最終的には納得してもらいました。今では留学先での生活や勉強のことをよく聞いてくるようになったり(わたしの父にしてはほんとうに劇的な変化なのです……)、日本に帰ってきたら帰ってきたで、より多くの時間をわたしと一緒に過ごそうと頑張ってくれるようになりました。(わたしの父にしては……(以下略))


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さて、では、ここで、様々な理由で親御さんを説得するためのtipsをご紹介します!


1)なぜ留学したいのか、明確な理由を述べよう。
「当たり前じゃん」と思っている人も多いかもしれませんが、ほんとうにできていますか?


日本の大学のリサーチはし尽くしましたか?
それらを踏まえて、なぜ日本の大学じゃだめなのですか?
海外の大学じゃないといけない理由はありますか?
日本の大学に行くメリットと海外の大学に行くメリットをそれぞれ挙げられますか?
またそれぞれのデメリットも挙げられますか?
将来のことはしっかり考えていますか?

ただ単純に希望や欲望だけで人は動かされません。お金や安全が関わることならなおさらです。自分の愛する我が子のことですからさらに頑固になります。
論理的かつ建設的な理由を述べましょう。


2)どの大学に行きたいのか、をプレゼンしよう。
Apple社に代表されるように、ビジネスの最先端を行く企業はプレゼンが上手ですよね。自社の製品の良さを最大限にアピールします。
それと一緒です。どの大学がなぜ魅力的なのかを存分にプレゼンしましょう。
パワーポイントスライドをつくってもいいですね。写真や地図、データなどを駆使して、より説得力の高いものをつくりましょう。

その際に気をつけるポイントはいくつかあります。
a) 自分の性格をよくわかっていますか
b) 自分が勉強したいことをよくわかっていますか
c) 自分が求めている環境がどういうものなのかよくわかっていますか
d) 自分の志望校はそれらをどれだけ満たしてくれるものですか
e) 自分の志望校の欠点は何ですか
f) その欠点があると理解したうえでそれでも行きたい理由は何ですか
g) 年間費用はどれだけかかりますか
h) それらをカバーできる奨学金にはどういうものがありますか
i) 大学の留学生に対してのサポートはしっかりしていますか

日本国内だったらここに行くかなーという大学を見つけて、それらと比較しながらプレゼンするとより良いです。海外大の志望校もそれだけたくさん見つけましょう。そして、一貫性を持ったプレゼンにしてください。


3)お金のことをきちんと相談しよう。
正直に言います。留学はお金がかかります。それは周知の事実です。しかし、自分の努力次第ではなんとかなります。


まず、普通に日本でずっと教育を受けていた人なら、海外大に通うのにどれだけの費用がかかるかわかっていない人が多いです。わたしの父は、アメリカのリベラルアーツカレッジの学費がせいぜい高くても日本の私立大学程度、と思っていたので、しっかりと誤解をときました。
だから、きちんと説明しましょう。国によって違います。地域によっても違います。私立・公立で変わってきます。


次に、学費だけでなく、一年間でどれくらいかかるのかトータルの見積もりを出しましょう。
相談に来てくれる高校生にはこんなことを言う人がたまにいます。
「アメリカはお金がかかるからイギリスに行くんです。」
まあ、いろいろつっこみたいところはありますが、いちばんはやはり、アメリカはお金がかかってイギリスはさほどかからない、という間違った認識 です。

確かにアメリカのほうが学費は圧倒的に高いです(特にリベラルアーツや名門校の場合。例外として、コミュニティカレッジからの編入コースやいくつかの州立大学の学費はとても安いです)。しかし、同時に、たくさんの奨学金がオファーされています。自分の家庭の経済状況に応じてさらに多くの奨学金が支給されます。寮費や食費が込みのところも多いので、よほど贅沢な生活をしない限りは、生活費は移動費を含めてまったくかかりません。
対象に、イギリスは、学費こそアメリカに比べて安いものの、奨学金受給のチャンスは極めて低いですし、基本的にキャンパスから少し離れたところに住み、自炊の生活です。自炊となると食品を買わなければいけませんね。寮があるところもありますが、寮費に関してはアメリカとほぼ変わりません。主な移動手段は公共の交通機関です。ということは、どこか行くにも移動費がかかります。このように、目に見えないところで少しずつ少しずつ消費が積み重なっていきます。物価の影響もあり、最終的には実は年間にかかる金額はさほど変わらなかったりもします。

だから、きちんと計算しましょう。そのときに、日本国内の志望校に行った場合の見積もりも出しましょう。そのほうがより説得力が増します。また、調べている最中で、「自分はどうせ奨学金とれるような器じゃないし…」や、「こんなにかかるなら地元の実家から通える大学に行ったほうが…」や、「こんな手間ひまかける意味って…」と思った人は、行きたい行きたいと口で言っているだけで、覚悟がない人です。さっさと進学を諦めたほうが良いと思います。


そして、自分の努力でどこまでがカバーできるのかをしっかり説明しましょう。
奨学金をオファーしている財団はあります。RA(Residential Assistant)になれば寮費が免除の大学も多いです。大学別の奨学金ももちろんあります。自分で稼ぐこともできます。

実際わたしの周りの人は、ローンを組んだり働いたり、と工夫をして自分で工面している人が非常に多いです。最初から親に全て負担してもらうつもりで話をしにいくのではなく、自分がどこまでできるかというやる気をしっかり見せましょう。

 

 

4)やる気・本気を見せよう。

熱意は口だけで語っていても伝わりません。

しっかり勉強している姿を見せましょう。TOEFLなどの受験料はなるべく自分で支払いましょう。学校の成績もきちんと保ちましょう。「めんどくさい」「ねむい」「つかれた」などの言葉は控えましょう。

何事も費用対価値です。この子をひとりで海外に出しても大丈夫だ。高い学費を払ってあげるだけの価値がある。と、親に思わせるような言動に意識してシフトしていきましょう。日々人間として成長しましょう。

 

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以上、留学に反対する親を無事説得できたわたしからのアドバイスでした!