どきどきできるストーリーを。

 

アメリカの大学受験ってきっと恋愛に似ている。 - ときめきを追いかけて。に書いた、

たくさん話をして、一緒にお出かけしたりなんかして、少しずつ少しずつ相手のことを知っていきます。そのときに、「ああ、この人はやっぱり違うか も。」「ああ、やっぱりこの人わたしに合うなあ。」というなんとも理屈では説明できない、フィーリングが生まれます。(ここで重要なのは、第一印象がそこ そこ良くないと、深く知りたいとも思ってもらえないということ。)

それが大学受験でいうと、personal statement essayなのかなあ、とわたしは思うのです。

これがアメリカの大学を受験するうえでとても面白い部分。フィーリングがぱちんと合うと、どれだけ合格率が低くても自分はなぜかすんなりあっさり入れちゃう。

という、Common Appにおける、エッセイに関する考察の部分を、今回はもう少し深めていきたいと思います*

 

アカデミックエッセイも、パーソナルステートメントエッセイも、言いたいことを伝える、という意味では目的は一緒です。ただ、伝え方や伝える内容が少し違います。

 

Common Appは毎年トピックが変わって、だいたい6つのなか(そのうち1つは自分でトピックを作ってください、というもの)から1つを選んで書くのですが、字数制限は650字ほど。そんなに多くはありません。その中でいかに「自分とはどういう人なのか」ということを伝えられるかが勝負です。

 

ここでいう、「どういう人」という部分には、できたら他に一緒に提出する書類からはわからないことを書くのが良いと思います。

成績や課外活動やスキルって、重要だけど、パーソナリティにはあまり関係していないわけで。さらには、自分と同じようなスペックを持っている人なんてきっと山ほどいるわけです。

そこである意味、差別化を図るためには、やっぱり「自分がどんな人間なのか」を伝える必要があるわけなのです。

 

というわけで、アカデミックエッセイとは違って、パーソナルステートメントエッセイには、もっと自由が許されています。

もちろん起承転結は必要ですし、トピックに沿うのは大事です。

どんなスタイルで書いても良い。どんなエピソードを盛り込んでも良い。ただ、「誰にも書けない、自分だけのストーリー」を描くことが大切です。

 

だから、パーソナルステートメントエッセイは、ひとりひとりほんとうに違うので、具体的なアドバイスっていうのは、エッセイを読んでみないと出来ないのですが、「自分とは誰か」「どういうことを大事にしているのか」「自分の価値は何なのか」ということなどを中心に、徹底的に、自分のことを分析することがまず最初のステップですね。ここで大事なのはきっと、価値といってもスキルとかそういう表面的なことではなくて、あくまでも中心は、自分の内面、です。

 

自分がどきどきした大学が、自分にどきどきしてくれて、さらには実際にお付き合いし出したあと(=入学したあと)お互いずっと仲良く幸せでいるためには、きっと(欠点はうまく隠しつつも)洗いざらい自分のことをさらけ出す、ということが、パーソナルステートメントエッセイで重要になってくるポイントだと思います*

 

 

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